こんにちは、tommyです
今回は、是枝裕和監督の映画「万引き家族」を観た感想を書いていきます。
タイトルからして色々考えさせられそうな映画だったので、正直観ようと思っていた作品ではありませんでした。
でも、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドール、日本アカデミー賞では最優秀賞最多8冠などを受賞したと聞くとさすがに何がいいのか?どんな映画なのか?ミーハー心が抑えられなくて観てしまいました
万引き家族を観た後は、この家族は善なのか悪なのか、どうしてこんな状況になるのか、常識や正義って何なんだろうなんて色々考えさせられてしまいました。
この映画を観たことで、見ないふりしていた社会の闇を直視させられている気分に。
私は、この家族が犯してしまう犯罪の背景に気持ちを持っていかれてしまいましたが、家族の絆とか俳優陣の演技力など他にもたくさんの楽しみ方ができる作品です。
万引き家族の見どころポイントをまとめましたので、まだ観てない方はぜひこの世界観にどっぷり浸ってみて下さい。
万引き家族 あらすじ・作品概要
万引き家族のあらすじ
事情を抱えた血縁関係のない他人が東京の下町のボロ屋で軽犯罪を重ねながら家族として暮らしているお話。
生活費は家主である祖母・初枝の年金、父・治の日雇い給料、母・信代のパート代のみ。信代の妹・亜紀はJK見学店でバイトをしているが生活費には入れておらず、足りない分は治と息子・祥太が万引きをしてきたもので暮らしていた。
いつものように治と祥太がひと仕事を終えた帰り道、近所の団地の廊下で母親から締め出され寒さに震えている小さな少女・ゆりを見つける。その場に置いていくことができずに治はゆりを家に連れて帰った。
ゆりの身体のアザや傷を見つけたものの一度はゆりを連れてアパートに向かった信代だったが、家の中から両親が「産みたくて産んだわけじゃない」と罵り合う声が聞こえてしまい、置いて帰ることができなかった。
その日から、祖母・父・母・妹・息子の家族に傷だらけの少女が加わった・・・
万引き家族 作品概要
万引き家族
2018年制作
PG12(レイティング指定)
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林
万引き家族の見どころ3つのポイント
映画「万引き家族」は色々な見方ができる作品ですが、その中でも私が見どころだと思うポイントを3つ紹介していきます。
①柴田家の関係性と日常
万引き家族の家族は、全員他人だという事はわかっていたけれど、どういう事情があってひとつのボロ屋で暮らしているのかは全くわからない状態でした。
その状態から、一人一人にスポットが当たっていくことで少しずつ見えてくる関係性。はっきりと明言はされないんだけどそうなんだろうなと自分なりに理解していくのが楽しい。
不思議なのは、他人だとはっきりわかってるのに、家族での会話や無防備にくつろいでいる姿を見ていると貧乏だけど幸せに暮らしている家族にしか見えてこないこと。
だけど、万引きしてきたものを食べていたり、拾ってきた子どもや学校に行っていない子どもがいる違和感。
まるで近所にある怪しい家をのぞき見して推理しているような気分になれます。
②俳優陣の演技力
実力派の俳優陣が集まっているから当たり前なんだろうけど、あまりに自然すぎてリアルな演技力に引き込まれていく自分が気持ちいい。
「台本には何も指示を書かないまま撮影したシーンがあり、キャストには役としてその場で考えて答えてもらようにした」と是枝監督があるインタビューで語っています。
そのせいか、心に突き刺さるセリフや名シーンが多いです。アドリブだと思うと鳥肌がたってしまうほど。
さらに子ども達は台本を渡されずに言葉のやりとりのみで演技をしていたんだそう。だからこその嘘くさくない子どもたちの演技も見どころです。
④現実社会の闇の部分
万引き、幼児虐待、育児放棄、誘拐、年金不正受給、ワーキングプア、リストラ、貧困など、今の日本の闇の部分が詰まっています。
柴田家の人々はその当事者の集まり。
見つけたらすぐに通報してしまうだろうなという自分がいる中で、バレずに平穏に暮らしてほしいと思う自分もいる矛盾。
何が正しいのか間違っているのか、柴田家を通して考えさせられてしまいます。
万引き家族 SNSでの評判
ネットフリックスで「万引き家族」を観了。
第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した作品。人は家族に何を求めるのか、そして、その意味は・・自分の考える家族観との違いを楽しみながら観られた。やっぱり、樹木希林さんへの演技が好きだな。— コッコ・タイム (@kocco_time) June 30, 2019
『万引き家族』カンヌ国際映画祭で最高賞とっただけある。
これはマジでやばい。終盤はずっと涙止まらなすぎて見終わった現在もまだ余韻に浸って涙とまりません。— HAKU/ハク様 (@h_a_k_u_0305) July 1, 2019
万引き家族
表面上は社会の問題とある種の謎解きをにおわせるが、奥底から時間の経過と共に喜怒哀楽を視聴者に心地よく訴えかけてくる。視聴者は最終的にどの感情に落ち着くか様々かと思うけど、それは全部正解なのだろう。とても良かった。僕の好きな是枝くんが存分に出てる。 pic.twitter.com/T7Qcuzzdkw— シブえもん_official (@shibuemon1985) June 29, 2019
万引き家族。別名ハートフルウシジマくん。是枝監督は映画で社会をぶん殴ったな。しかし安藤サクラの演技はすごい。性的なシーンがあるので家族での鑑賞は勧めません。二度と観たくないが一度は観ておきたい作品 pic.twitter.com/0prkRzndC2
— X2 (@doublespeed_) June 23, 2019
万引き家族の感想まとめ
万引き家族の柴田家を通して、社会の闇や家族の絆などを考えさせられてしまう映画。
何が正しいのかわからなくなってしまいます。
きっと答えはないんだろうけど、観た人の考えを聞いてまわりたくなるような作品でした。
万引き家族が視聴できるVOD
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※2019年8月時点の情報です。配信状況が変わっている場合があります。